SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)といえば、Dragon Nightで一躍有名になった4人組のバンドですね。
右から二人目の女性がSaroiさんなのですが、彼女のツイートが話題になっているようです。
「女性トイレにはオムツ交換台があるのに、男性側にはないことがよくある。それってどういう意味だろう?」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190525-00010002-musicv-ent
最初はちょっと意味がわかりませんでした。
僕自身がまだ育児の経験がないのと、それって当たり前なのではと思ってしまったからです。
しかし、次の彼女の言葉が心にグサリと突き刺さりました。
「私はオムツ交換台が男女両方にあるか、多目的トイレが設置されていると、イケてる企業だなといつも思う」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190525-00010002-musicv-ent
そういう意味だったのか……。
確かに女性トイレにはおむつ交換台があることが多い。
それで、育児に優しくなった時代になったなあと思っていた自分がいた。
でもそれは、女性がおむつを替えるのが当たり前だという発想が前提にあったからです。
なぜ女性がおむつを替えることが当たり前になってしまっているのか?
男性でも替えている人はいるし、男性トイレにおむつ交換台が少ない社会状況というのは、つまり、おむつは女性が替えるものという決めつけと、差別を行っているということになります。
その点をズバッと突いたSaoriさんの一言。
男女ともにおむつ交換台がある企業、多目的トイレのある企業を
「イケてる企業」だと表現する彼女。
そう、世の中は「イケてない企業」だらけなんです。
日本には、まだ男女の差別がたくさんあります。
戦前に比べたら、かなり解消されたほうでしょう。
第二次大戦中に、世界に先駆けて、男女の平等を世に問うたのは日本でした。
しかし、まだ、男女の区別ではなく、
差別がいたるところに残っている。
女だからこうあるべき
女だから〇〇ができない
女だから〇〇なはずだ
そんな仕組みや制度が多数あります。
男女の肉体的な違いはあるでしょう。
しかし、その違いを抜きにしても、限りなく人間として、機会は平等に与えられるべきだし、
義務は人間として平等に近づけていかなくてはいけないと僕は思います。
女性と男性。
それぞれの特徴と個性が入り混じって、何かを生み出す時。
今までとは違った新しいものが世に解き放たれるのでしょう。
そんな「イケてる企業」がどんどん出て来ているのも事実です。
これからの日本がもっと変わっていくことを期待したい。
Saoriさんの意見は、ふと、誰しもが考えなくてはいけない社会の矛盾点をつく、素晴らしいものでした。